市河 万菴 いちかわ まんあん
   

凍筆新詩懶寫
寒爐美酒時温
筆凍りて 新詩 写すを懶(おこ)たる
炉寒くも 美酒 時に温たかし
106.1p×30.7p


 天保9年(1838)3月生〜明治40年(1907)11月歿
 幕末・明治の書家。市河米庵の実子、三喜の父。名は三兼、通称は昇六、字は叔並。幕府に仕え、江川太郎左衛門、高島秋帆に洋式砲術を学び、鉄砲方となる。父の業を承け、篆隷に長じた。また篆刻・点茶・弾琴も能くした。維新後は大蔵省に勤め、ロンドンで新製したわが国紙幣の文字を書いた。

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